ボカロPって何?どうやってなるの?
用意すべき機材や作曲の方法を大公開

ボカロ曲を作り、動画サイトなどにアップしたり配信したりすることで楽曲を売り出すボカロPは、ボカロ業界を盛り上げてきた立役者です。そんなボカロPになる方法、必要な機材などをまとめました。

ボカロPって何?プロデューサーなの?

ボカロPとは、ボーカロイドソフトを用いて楽曲を制作してリリースする人のことを指し、この「P」はプロデューサーを意味しています。

「プロデューサー」という言葉がついていますが、ボカロをプロデュースする仕事ではなく、あくまでもボカロ曲を作編曲し、発表する人のことを指す言葉です。

ボカロPのなり方

ボカロPに憧れて、なりたいと思っても、具体的にどうやったらボカロPになれるのか分からない……

そんな人(特に小中学生の子どもたち)は多いのではないでしょうか。

特別な資格は不要!誰でも始められる

ボカロPになるのに、何か特別な資格を取得しなければならない、ライセンスがなければ始められない、ということはありません。

ボカロ曲を作曲してリリースすれば、誰もがボカロPを名乗れるようになります。

ボカロPになる道筋

ボカロPになる手順、道筋を簡単にまとめると、下記の4ステップになります。

  • 必要な機材やソフトを揃える
  • 楽曲を制作する
  • 動画を制作する
  • 動画を配信プラットフォームにアップロードする

【道具を揃えて、曲を作って、配信する】という非常にシンプルなものですが、ひとつひとつのステップが初心者にとってはハードルが高いため、なかなか一歩が踏み出せないという人も少なくありません。

ボカロPになるために必要なもの

ボカロPになるために必要なものは「モノ(道具)」と「スキル(作編曲能力)」です。それぞれ具体的に見ていきましょう。

モノ

まず、ボカロ曲を作曲するために必要な機材、道具をご紹介します。

  • パソコン

    ノートパソコンでも可能ですが、本格的な楽曲制作をしようと思ったらデスクトップの方がおすすめです。必要なスペックは

    ・CPU:Intel Core i5以上(最低でもi3以上)
    ・メモリ:16GB以上(最低8GB以上)
    ・HDD:500GB以上

    を目安とするといいです。

  • DAWソフト(作編曲ソフト)

    楽曲制作のために必要なソフトです。Digital Audio Workstation(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の略語で、パソコンを使って作編曲ができます。

    無料のものから有料のものまでさまざまな種類のDAWソフトがあります。どの程度本格的な楽曲を作りたいかにより、自分に合ったものを選びましょう。


    1. おすすめ無料DAWソフト
      Cakewalk

      MAC非対応でWindowsでしか使えませんが、元々有料ソフトだったということもあり高性能で使い勝手が良い無料DAWソフトです。

    2. おすすめ有料DAWソフト
      Cubase

      最も有名なDAWソフトと言っても過言ではない、国内でもユーザーが非常に多いソフトです。アマチュアでも使いやすく、プロでも納得できる品質に仕上がるということで、人気を集めています。様々なグレードが出ているので、比較検討してみてください。

  • ボーカロイドエディターとボーカロイド音声

    ボカロ曲を作る以上、ボーカロイドのソフトは必須となります。ボカロが歌うパートのメロディーと歌詞を入れていくボーカロイドエディターというソフトと、ボーカロイド音声を組み合わせてボカロの歌を作り上げていきます。

    1. 無料のボカロエディター
      UTAU

      数少ない無料のボカロエディターで、まず試しにボカロ曲を作ってみたいというユーザーが利用するソフトです。

    2. 有料のボカロエディター
      Vocaloid5 Editor

      ヤマハが出しているボカロエディターです。ボイスバンク(ボカロ音声)も搭載されているため、このソフトがあればボカロ曲を作ることが可能です。

    3. Piapro Studio

      クリプトン・フューチャー・メディア株式会社のボカロエディターです。操作がシンプルで初心者でも使いやすいのが特徴です。


    これらのボカロエディターに、お好みのボーカロイド音声を取り込んで歌わせます。ボカロ音声は、気になるボカロキャラの名前で検索すればヒットしますので、探してみてください。ボカロエディターに搭載されている音声や、無料の音声も多数ありますので、有名どころではない音声でも構わないという方は、無料で使えるもので試してみるのがおすすめです。

  • その他

    パソコン、DAWソフト、ボカロエディターと音声が揃えばボカロ曲を作ることは可能です。ただ、より快適にスムーズに、そしてクオリティの高い楽曲を制作するために、打ち込み用のキーボードやヘッドホンを使っているボカロPも多いです。

    色々試しながら少しずつ機材や道具を増やしたり、グレードを上げていくのがおすすめなので、まずは最低ラインからスタートしてみましょう。

スキル

ボカロPになるための≪モノ≫は、誰でも手に入れられます。しかし、ボカロPとしての作編曲スキルは、ダウンロードしたり購入したりすればすぐに入手できるものではありません。ボカロPはボカロ曲を制作する人なので、要するに「作曲家」となります。音楽の知識、作編曲の知識が少なからず必要になります。

DAWソフトを用いた作曲の方法は、ソフトの使い方に則り「打ち込んで」いけば誰でもできます。しかし、しっかりとした「楽曲」として成り立たせるためには、やはりスキルが必要です。


例えば、楽曲には「構成」というものがあります。

イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、大サビ、アウトロ、とかいうやつです。


これらの順番や分量など、基本的な知識がなければ曲として綺麗にまとまりません。このような基本的な知識、スキルを身に付けるためには、「学ぶ」ことが必須となります。作曲の解説本を読んだり、作曲法の動画を見たり、講座を受けたりして知識と技術を身に付けましょう。

ボカロPって仕事になるの

機材を揃え、技術を身に付け、晴れてボカロPとしてデビューできたとしても、それがちゃんと仕事になるか不安ですよね?

ボカロPという仕事についても、少しだけ解説していきます。

ボカロPの収入源

ボカロPがリリースした楽曲は、YouTubeやニコニコ動画などの動画プラットフォームで無料で視聴できることが多いです。それでは、ボカロPの収入源はどのようなものなのでしょうか。

ボカロPの主な収入源は下記の通りです。


  1. 動画再生に伴う広告費
  2. ライブ配信で得られるスパチャなど
  3. 有料ダウンロードの費用の一部
  4. 著作権料
  5. 委託作曲の費用

いわゆるYouTuberのように、ボカロPがアップした動画の再生回数が伸びると広告収入が入ってきます。

他にも、ボカロP自身がラジオのように生配信し、その際にスパチャや投げ銭が入ってくるということもあります。他、カラオケでの使用や楽譜販売などの著作権料も収入の一部となります。また、ボカロPに作曲の依頼が入れば、制作費としてまとまった収入を得られます。

ボカロPから有名アーティストに

ボカロP出身のアーティストといえば米津玄師さんが有名ですが、このようにボカロPとして活動していた人がメジャーデビューして本格的にアーティスト活動を始めるケースもあります。

ネットの中から世界へと活躍の場が広がるとは、なんとも夢がありますね。

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ボカロPになるために必要なモノやスキルについて解説しましたが、自分だけで始めるにはハードルが高いな、難しそうだな、と思った方、安心してください!

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